今日はハウルと、小津安二郎の東京物語を立て続けに見た。振れ幅があるな。
東京との距離、家族や親戚みたいなものについて、現代に生きる自分とも重なる部分があるように思う。 人間ってそういうもんだよなあと思う。年をとるにつれ、自分は自分としての自覚を持って生きるようになっていく。東京での生活はそこに他人の存在を許容する余白がないほどに忙しない。「東京には人が多すぎる」という言葉は半世紀以上前から囁かれていたことなのだった。悪い人なんてものはそうそうおらず、生活上のままならなさ、しかたなさが生むきしみのようなものが悪意となり他人に染み込んでいく。そういうものを許容し、半ば諦めることで人と人との関係性は幸福なものになる、とも言えるのではないか。
音をすべて音楽としてしまうことはやはり人間の傲慢ではないかと思う。SNS(サウンド、ノイズ、サイレンス)