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日報2022-08-12

August 12, 2022

音楽をやろうかな。と思って常に失敗している…音楽というのはつまり、音源を作ろうかな、ということで、DAWを起動して、何かをやろうとするのだが、何にもならない、というのがとにかく続いている。

例えばギターを取ろうと思ってもあまりいい音にならないだとか、打ち込みが面倒だとかそういう話で、そもそも作曲ということ、恣意的に音を並べ立てて固定するということにあまり興味がないというか、ドでもレでもミでもどうでも良いよということや、音を聴くということへの執着がないのかもしれない、ということなどがある。

ランダマイズを使って勝手に音を出していただく、というのは結構すきで、maxパッチをつかってサンプリングした音声をギャーギャーいわして音源を作ったこともある。でもやはり自分の身体とは少し別軸なものであるような感覚がある。

音源を作って配布するということは無限に広がっていく可能性を持った音の出るしくみ、をある時点で有限化する、ということで、この有限化が自分は苦手なような気がして、これで完成、というのではなく、「無限に広がっていく可能性を持った音の出るしくみ」そのものを音楽として配布できれば、なんだか少し良いなと思う。

また、別の方法として、音源は記録である、という考え方で、即興する身体=無限に広がっていく可能性を持った音の出るしくみ、から生成される結果の記録してそういうものをつくる、というやり方もある。

そういう意味ではDailyImprovisationというのはなかなかいい試みであったと思う。毎日あるいは日常的な行為として、定点観測的に音を鳴らす。Permianのオーナー大上流一さんもやっていたことだけれど、それによってできる音源はあくまで結果であり、行為としての音楽が中心的なものとしてある。どうにかしてなにか形にしたいな。うまいフォーマットを作って。

そういえば、Podcastの仕組みって音楽配信とかに使われてないのかな。と少し考えてた。定期的に更新される音のサービス、という意味でリリース、ではなくもっとイヴェント的な、流動的なというか、流れていくものとして(でもアーカイブは残る)音源のリリースとライブ配信の中間的なものとして扱うことができるのではないか?と思う。

うーん、でもインターネットラジオ的な時代にすでに試みられているような気もするね。今はプラットフォームが数多くあるからそういう違いはあるし、やってみたら面白いと思うけれど。


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